お子さんにむし歯ができてしまうことはショックなことだと思います。
むし歯菌(ミュータンス菌)は歯がない乳児からは検出されません。ミュータンス菌の定着は1歳のお誕生日前後からはじまり、以後歯の本数の増加に伴い検出率は増加していきます。3歳の定着率はおよそ60%といわれています。ミュータンス菌が検出されたらすぐにむし歯になるわけではなく、検出されるようになってから6か月から1年後にむし歯の有病率が上昇するといわれています。歯は生えたばかりが1番むし歯になりやすく、時間とともに成熟してむし歯になりにくくなりますから、ミュータンス菌の定着は遅ければ遅いほど良いわけです。
感染、定着にはしやすい時期があり、それを「感染の窓」といいます。
スプーンやコップの共用は避け感染リスクを軽減させる必要はありますが、あまりに神経質になりすぎて大切なスキンシップまでなくなってしまっては本末転倒です。甘いものもミュータンス菌の増殖に関連するので摂取を制限したいですね(イオン飲料含む)。
二子玉川ステーションビル矯正・歯科
小児歯科担当 髙見澤 豊