歯の表面のエナメル質の色調異常(白斑、黄斑、茶褐色のものまで)から実質欠損をともなうものまで程度はさまざまです。原因は、全身的にはフッ化物の過剰摂取、幼児期の熱性疾患、放射線治療、超低体重での出生、内分泌障害などによるものが多く、局所的には、乳歯の外傷で歯肉の中にある永久歯に影響が出てしまった場合、周産期障害乳歯の著しいむし歯が永久歯に影響を及ぼす場合があります。全身的な原因の場合は、形成が同じ時期のはすべてに障害がみられます。局所的な原因の場合は、孤立性に1本だけに限局してみられるのが一般的です。局所的なエナメル質減形成では、原因不明なものも多くあります。有病率は20~30%で比較的よくみられる異常です。実質欠損がみられるような場合が、修復処置を行います。
二子玉川ステーションビル矯正・歯科
小児歯科担当 髙見澤 豊