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シュガーレス・シュガーフリー

日本歯科医師会雑誌2月号に岡山大学大学院小児歯科学分野の仲野道代教授の論文(総説)が掲載されていた。「小児期に注意すべきう蝕」という表題であったが、シュガーレス・シュガーフリーについて触れている箇所があった。以下、要約すると、

スクロース(砂糖)はエネルギーがエネルギーをもっていることから、肥満やう蝕の原因となる考える人が多く、シュガーレス・シュガーフリーならば肥満やう蝕につながらないと考える人も多いと警鐘を鳴らしていた。

砂糖でなくてもエネルギーをもつ砂糖代替食品素材があり、これを使ったシュガーレスチョコレートでは、チョコレートの主成分である油脂とこの砂糖代替食品素材と合わせるとかなりのエネルギーをもつことになる。

菌が代謝産物として酸を作る食品素材は砂糖以外にもあり、例えば果実や果汁を使用した食品には砂糖を添加していなくても、相当量のスクロース、グルコース、フルクトースなどが含まれている。これらの食品には、「砂糖不使用」、「ノンシュガー」、「シュガーフリー」などと表示していることも多い。

「糖類ゼロ」や「低糖」などの表示があるが、前者は100㎖中0.5㎖以下、後者では2.5㎖以下の糖分含有量という定義があり、決してゼロや低糖というわけでもないという。

論文(総説)なので具体的な代替甘味料名など記載はなかったが、シュガーレス・シュガーフリーだからと過信しすぎることへの警鐘として受け止めたい。

 

二子玉川ステーションビル矯正・歯科

小児歯科担当 髙見澤 豊