田口和美は、「医史跡、医資料館探訪記36 旧医学校跡を訪ねて」と「医史跡、医資料館探訪記37 千人冢」に登場しているが、東京大学医学部解剖学教室初代教授であり、日本の解剖学の父といわれている。
田口は、武蔵国埼玉郡小野袋村(現在の埼玉県加須市)出身なので、加須市の北川辺郷土資料館を訪ねてみた。東北自動車道加須ICから一般道で20分くらいであろうか。ライスセンターに附属して郷土資料館がある。資料館は平日のため施錠しており、ライスセンターの事務所に申し出て開錠してもらった。
資料館外観(左)、田口和美の展示スペース(全景)
田口和美の胸像は、1994年(平成6年)に東京大学から無償永久貸与となり、本資料館に移管された。
田口和美の胸像(左)、ドイツ留学中の日本人医師たち(右)
田口和美の授業風景(左)、生家(右)
「解剖攬要」(かいぼうらんよう)(英蘭堂、1881年)は日本で初めて系統的に書かれた解剖学の教科書で13巻14冊(13巻は上下2冊)である。
貴重な田口の著書や写真が展示されており良い展示であった。
二子玉川ステーションビル矯正・歯科
小児歯科担当 髙見澤 豊