歯の間の虫歯を目で見てみつけるのは、専門家でもなかなか難しいことです。誰でもわかる虫歯になると神経の処置になる可能性も高くなりますから、その前に発見する必要があります。
フロスを使って歯の間を清掃していると、虫歯を予防できるだけでなく、虫歯ができはじめても早期に発見できる確率が高まります。歯の間に虫歯があると歯と歯の間にフロスを入れたときに、フロスがひっかかりやすくなったり、ほつれやすくなったりします。フロスが切れる場合は、虫歯がある可能性が極めて高いといえます。フロスにはワックス付きのものとアンワックスのものがありますが、アンワックスのフロスの方がむし歯をみつけやすいです。
来院の際にどこにフロスを通すとほつれやすいなどと伝えていただければ、レントゲン写真などにより検査することができます。
1.デンタルフロスを40cmほど切り取り、左右の中指に2~3回巻きつけます。
2.両方の指でフロスをつかみ、ピーンと引っぱります。さらに両方の親指と人差し指でしっかりとはさみ、引っぱったまま口の中に持ってゆきます。両手の人差し指の間隔は1~2cmとします。
3.歯ぐきをきずつけないようにゆっくりフロスを歯と歯の間に挿入して下さい。
4.フロスで歯面をこすったり、かき上げたりして清掃します。
5.歯面に沿って数回こすります。
6.上の場合、下の場合、それぞれ図のような格好になります。
7.フロッシングが終わったら、よくうがいをして下さい。
8.鏡をみながらすると簡単です。
小さな子どもには、保護者の方がしてあげて下さい。また、フロス付きスティック(いわゆる糸ようじ)も同様の効果が得られます。
二子玉川ステーションビル矯正・歯科
小児歯科担当 髙見澤 豊