子どもの虫歯というのは大人と違ってすぐ大きくなり、一度に多くの歯が虫歯になりやすい傾向があります。特に、乳歯、永久歯ともに生えてから2年以内が虫歯になりやすい時期にありますから注意しましょう。痛くなってからの治療では、神経の処置になることが多くなります。
《歯のみがき方》
歯が生え始めた頃から、いつも子どもの口の中は清掃にしておくように心掛け、できるだけ早い時期から歯磨きの習慣を身につけさせることが大切です。
乳児、幼児の歯磨きの目的は、歯に付着している汚れ(歯垢:プラーク)を落し虫歯を予防することです。ところが子どもの手では歯磨きを十分に行うことができません。ですから、小学校入学前までは、本人磨きは歯磨きの習慣づけの時期と考え、保護者による仕上げ磨きが必要です。
本人磨きの習熟度によりますが、10歳ぐらいまでは保護者の仕上げ磨きが必要だといわれています。この時期は、永久歯への生え変わり時期ですから、子どもまかせでは大切な永久歯が虫歯になる危険性が高くなります。
- 子どもにすすめたい磨き方…スクラビング法(小さな横磨き) この磨き方は、歯の2~3本ずつを小刻みな前後運動で磨いて行く方法です。
1.まず口を開けた状態でⅠ~Ⅳの順番に小さく動かしながら磨きます。その時、溝などある咬み合わせから外側と内側も同じようにして3面を磨きます。あまり力を入れすぎないように注意しましょう。
2.次に咬ませた状態(「イー」と言わせて)で前歯と奥歯の外側を磨きます。
歯の裏側を磨くときは、下の図のようにかみ合わせと舌側面を一緒磨いてもよいです。
二子玉川ステーションビル矯正・歯科
小児歯科担当 髙見澤 豊