重監房は、国立療養所栗生楽泉園の敷地内にかつてあったハンセン病患者を対象とした懲罰用の建物で、反抗的なハンセン病患者を収容していた。正式名称を「特別病室」といった。重監房資料館は、国立療養所栗生楽泉園に隣接した敷地に建てられている。
例えば、施設内での患者たちへの不当な扱いについて抗議活動をしていたとか、飢えから施設内で栽培していた野菜を目を盗んで食べてしまったなどの理由で特別病室に収容された者もいた。
館内写真については、ブログには表示できないので重監房資料館のホームページを参照願いたい。
ハンセン病は感染力も低く、現在は治療法も確立しているが、療養所内に留まる高齢者もいるという。ハンセン病患者への差別の歴史や後遺症による顔面や手足の変形があるためであろうか、あるいは生活環境の大きな変化を望まないためであろうか。ハンセン病患者への差別の歴史を忘れずに、また同様の差別が他疾患でも起きないことを望みたいところである。
二子玉川ステーションビル矯正・歯科
小児歯科担当 髙見澤 豊