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医史跡、医資料館探訪記75 井上眼科病院の「目の歴史資料館」を訪ねて

目の歴史資料館は、新お茶の水ビルディング20階の井上眼科クリニックの待合ラウンジにある。

JR御茶ノ水駅前にある新お茶の水ビルディング
20階の第5ラウンジ内に資料館は併設されている

井上眼科病院は、我が国初の眼科専門病院で創設は1881年(明治14年)である。創設者は井上達也で、前職は現在の東京大学眼科学教室の初代教授である。

眼科医術開業免状(控)
井上式試視力表の版権登録証
フェルステル視野計
Thorner氏レフラクトメーター(眼屈折計)
大学東校の卒業証書(明治4年)、全6科目中、解剖科と病理科のもの
井上達也のドイツ留学卒業証書
井上達也の次男達二のパスポート
結膜病図解、井上達也校閲
井上眼療書備忘録(上)、井上達七郎口述「眼病トラホーム講話」(下)達七郎(旧姓中山栄太郎)は達也に14歳で養子として迎えられる
井上達也編「井上眼療書」摂生篇
東京医事新誌(明治28年7月号)、落馬により事故死した井上達也の葬儀と伝記掲載が掲載された
目の歴史資料館全景

井上眼科病院の歴史館ではあるが、眼科黎明期の歴史は井上眼科の歴史そのものであるといって過言ではないと思われた。小さな展示室であるが、展示品は充実していた。

二子玉川ステーションビル矯正・歯科

小児歯科担当 髙見澤 豊